ピアニスト、マッコイ・タイナーは、1938年12月11日、ペンシルベニア州フィラデルフィアに生まれました。13歳の時に母親の勧めでピアノを始めました。最初は家にピアノがなかったので近所の家に通ってピアノを借りて練習していました。
近所にバド・パウエルが引っ越してきたことで、一気に彼のジャズ熱に火がつきました。近所の仲間と日夜ジャムセッションに興じ、バドの自宅に遊びに行き、ピアノの手ほどきも受けています。
1959年にベニー・ゴルソンのバンドでデビューしたマッコイ。翌年にはジョン・コルトレーンのグループに加入し、1965年末にグループを去るまで、ベーシストのジミー・ギャリソン、ドラマーのエルビン・ジョーンズと共に黄金のカルテットの一員として活躍しました。
『マイ・フェイヴァリット・シングズ』『バラード』『至上の愛』『クルセ・ママ』など、多くのコルトレーンの名盤に参加し、アタックの強いパワフルなピアノで、マッコイはコルトレーンのサウンドを支えました。
1962年に初のリーダー・アルバム『インセプション』発表。
1967年にはブルーノートからジョー・ヘンダーソンと組んだ意欲作『ザ・リアル・マッコイ』を発表。1971年には、ソニー・フォーチュン、カルヴィン・ヒル、アル・ムザーンを従えたレギュラー・カルテットを編成し、精力的に演奏活動を展開しました。その後も、様々なレーベルから作品を発表し続け、リーダー作だけでも70枚以上に達しています。
Beauty and clarity and strength of individuality. Insofar as it's possible to verbalize
about McCoy Tyner's music,those are the key words.
(可能な限り、マッコイ・タイナーの音楽を言葉で表現しようとすれば、「美しさ・明快さ・力強い個性」というキーワードが最も適切だと思う。)
評論家のナット・ヘントフのこの言葉です。
マッコイ・タイナーの音楽を的確に言い表していますね。
posted by ディレクターA at 00:00|
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