2009年12月16日

マッコイ・タイナー特集V

アルバム「THE REAL McCOY」より「Passion Dance」
タイトル「Passion Dance」にぴったりのパワフルでノリノリなプレイだと思いまするんるんマッコイの特徴だと言われている力強いブロックコードを感じることができます。単に強いだけではなく、お布団に包まれているような音の丸さも感じますが、これは録音の環境によりものなのかしら??

この曲は1967年に録音されたもので、私は影も形もないし、雲さんも生まれていない、そんな時代なんですね。板橋さんは「時代とともに生まれた音楽をその時代に聴くということと、あとからフィードバックしてその音楽を聴くということは違うでしょ。」とおっしゃっていました。私はクラシック音楽なんかを聴いていて、「何百年も前にこんな曲を作った人って、今の人と感性はどう違うんだろう」なんてことを考える事はあっても、板橋さんのように聴く側の違いを考えたことはなかったので、なんだか目からうろこ、というか、独特な感性を持った人だなぁと感じました。

板橋さんがマッコイ・タイナーをリアルタイムで聴いたときはその斬新さに驚いたそうですよ。


ザ・リアル・マッコイ

ザ・リアル・マッコイ

  • アーティスト: マッコイ・タイナー,ジョー・ヘンダーソン,ロン・カーター,エルヴィン・ジョーンズ
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2008/06/25
  • メディア: CD




MUSICBIRD PRESENTSで板橋さんのコンサートを行います!!
板橋文夫還暦&トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ20周年記念コンサート 詳しくはこちら
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2009年12月15日

マッコイ・タイナー特集U

番組の前半では「ペンタ・トニック」のお話をしていました。「ペンタ・トニック」とは?ふつうは【ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ】の7音を1オクターブの音階としていますが、これを5音で構成している音階のことを言います。たとえば沖縄民謡は【ド・ミ・フォ・ソ・シ】の5音で構成されている、ペンタトニックなんですよ目

マッコイ・タイナーの特徴はこのペンタ・トニックなんだそうです。そして、今回ゲストにお迎えした板橋文夫さんもこのペンタに魅せられた一人。板橋さんの傑作ともいえるオリジナル曲「渡良瀬」も鍵盤の黒鍵だけでメロディが構成されているペンタの曲なんです。

ペンギンのペン太じゃないですわーい(嬉しい顔)

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2009年12月14日

マッコイ・タイナー特集T

ピアニスト、マッコイ・タイナーは、1938年12月11日、ペンシルベニア州フィラデルフィアに生まれました。13歳の時に母親の勧めでピアノを始めました。最初は家にピアノがなかったので近所の家に通ってピアノを借りて練習していました。

近所にバド・パウエルが引っ越してきたことで、一気に彼のジャズ熱に火がつきました。近所の仲間と日夜ジャムセッションに興じ、バドの自宅に遊びに行き、ピアノの手ほどきも受けています。

1959年にベニー・ゴルソンのバンドでデビューしたマッコイ。翌年にはジョン・コルトレーンのグループに加入し、1965年末にグループを去るまで、ベーシストのジミー・ギャリソン、ドラマーのエルビン・ジョーンズと共に黄金のカルテットの一員として活躍しました。

『マイ・フェイヴァリット・シングズ』『バラード』『至上の愛』『クルセ・ママ』など、多くのコルトレーンの名盤に参加し、アタックの強いパワフルなピアノで、マッコイはコルトレーンのサウンドを支えました。

1962年に初のリーダー・アルバム『インセプション』発表。
1967年にはブルーノートからジョー・ヘンダーソンと組んだ意欲作『ザ・リアル・マッコイ』を発表。1971年には、ソニー・フォーチュン、カルヴィン・ヒル、アル・ムザーンを従えたレギュラー・カルテットを編成し、精力的に演奏活動を展開しました。その後も、様々なレーベルから作品を発表し続け、リーダー作だけでも70枚以上に達しています。

Beauty and clarity and strength of individuality. Insofar as it's possible to verbalize
about McCoy Tyner's music,those are the key words.
(可能な限り、マッコイ・タイナーの音楽を言葉で表現しようとすれば、「美しさ・明快さ・力強い個性」というキーワードが最も適切だと思う。)

評論家のナット・ヘントフのこの言葉です。
マッコイ・タイナーの音楽を的確に言い表していますね。
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2009年12月11日

今週はマッコイ・タイナー特集

今週はマッコイ・タイナー特集です。ゲストに板橋文夫さんをお迎えいたします。

ポッドキャストもアップしました!
http://www.musicbird.jp/podcast/kairaku_jazz.xml
お待たせしました手(チョキ)i-tunesでも聴ますよるんるん
●コミュニティFM 12月12日(土)夜8時、
●衛星デジタル放送局ミュージックバードJAZZチャンネル
12月13日(日)夜10時、
●衛星デジタル放送局ミュージックバードcrossculture チャンネル
12月17日(木)夜11時 オンエア!
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2009年12月09日

All the things you are 特集V

Jazz Messengersのアルバム「At The Cafe Bohemia Volume1」より「Prince Albert」
あれれ?「All the things you are」じゃないの??とまたまた思った方もいらっしゃるかもしれませんが、この曲も「All the things you are」のコード進行をベースにした演奏なのです。番組の中では、「All the things you are」と「Prince Albert」のメロディを同じベースラインに乗せて弾いてみました。番組を聴いていただいた方は「あ〜こういうことか〜」と分かって頂けたことと思います。

Hank Mobleyのテナーサックスが印象的な演奏です。


コンプリート・カフェ・ボヘミアのジャズ・メッセンジャーズ Vol.1+3

コンプリート・カフェ・ボヘミアのジャズ・メッセンジャーズ Vol.1+3

  • アーティスト: アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2007/12/26
  • メディア: CD




アルトサックス奏者Lee Konitzの「Konitz Meets Mulligan」より「All The Things You Are」

これは「All The Things You Are」という名前をつけているにも関わらずCharlie Parkerの「Bird of Paradise」やJazz Messengersの「Prince Albert」以上に原形をとどめていないんですexclamation×2
ジャズを聴き始めたとき、Lee Konitzはちょっと苦手だな〜と感じていたのですが、今回は「あれ?もう終わり?」と思っちゃいましたわーい(嬉しい顔)私も少しは彼に近付けたのかしら?あと、苦手なのはヴィブラフォンのミルト・ジャクソン。ゲイリー・バートンは結構好きなんですけれどね〜。彼にもいつか近づける日がくるのかしらんあせあせ(飛び散る汗)


Konitz Meets Mulligan

Konitz Meets Mulligan

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pacific Jazz
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD



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